こんにちは、ひろしです。
今回は、バブルの崩壊とともにTホテルを辞めるまでの話にお付き合いください。
予約課の係長としてそこそこ大きな権限を与えられ、旅行会社との会合などにも出張するようになっていたのですが、
そこに大きな荒波が押し寄せてきます。
バブル景気の崩壊です。
元々入ったはずの商社の社長が小佐野賢治(若い方はググってみてください)の隠し子といわれる人物でかなり濃いグレーな人物だったのですが、バブル崩壊とともに、ホテル経営も一気に悪化します。グループだったホテルが1つ減り2つ減りして結局Tホテルだけになってしまいます。
また、社長が完全にブラックなところから受けた融資を返しきれずに、反社会的勢力から追われて愛人と2人で日本中を逃げ回ったこともありました。
そんな時、故郷の弟が結婚することとなり母が一人暮らしをするようになったのです。僕が小学校5年生、弟が小学校2年生の時に父が他界して、頼れる身内もなく一人で兄弟を育ててくれた母の近くに戻るべき時だと思いました。
そうして僕は9年間勤めたTホテルを辞め、故郷に戻りました。32歳でした。